『感想』の中でベルクソンの著作を直接、間接に引用してゐると思はれる箇所について、

• 小林秀雄全集のページと開始行及び引用文の行数
• 該当する原書のページと開始行
• 論文集である『精神のエネルギー』と『思想と動くもの』及び"Mélange"については、論文等の題名
• 原書単行本のページ （Henri Bergson Œuvres Édition du Centenaire に記されてゐるもの）
• 該当する翻訳のページと開始行

を、５章ごとに纏めて表にしたものです。

また、各章でどの作品が主として引用されてゐるかを示した表がこちらです。

【主として引用されてゐる作品の流れ】

編集の方針は、以下のとほりです。

• 『感想』のテキストは、小林秀雄全集（第五次）の別巻 Ｉ を使ひました。
• ベルクソンのテキストは、Presses Universitaires de France 社の Henri Bergson Œuvres Édition du Centenaire を使ひました。一部、同社の Henri Bergson "Mélange" (1972)を使つてゐますが、それは注記しました。
• 引用部分は、以下の様に区別しました。
  • 『　』（及び " "）は著作名が引用されてゐるもの
  • 「　」は括弧つきで引用された文章
  • それ以外は、地の文の中で引用された文章
• 引用は、必ずしも原文のままではなく、引用とすべきかどうか判断が難しい場合があるので、記号で示しました。
  • 記号がないのは、原文を（ほぼ）そのまま訳して引用したもの
  • * は原文を組み替へたり、要約して引用したもの
  • ? は原文との相違が大きく、確信の持てないもの
• 開始行数は、 Henri Bergson Œuvres の場合、本に附属の物差しの行数を使ひました。従つて、章の冒頭などで空いた行があつても、行があるかのように数へてゐます。小林秀雄全集など、その他の本は、実際に印刷された文字の行数です。
• 著作の名称は、ページの前に記号で示しました。

  DI	『意識に直接与へられてゐるものについての試論』	MM	『物質と記憶』
  Rire	『笑ひ』	EC	『創造的進化』
  ES	『精神のエネルギー』	DS	『持続と同時性』
  MR	『道徳と宗教の二源泉』	PM	『思想と動くもの』

• 翻訳は、現在手に入れやすい、できるだけ手軽な版として、以下のものを使ひました。

  DI	時間と自由	中村文郎 訳	岩波文庫	MA	物質と記憶	田島節夫 訳	白水社
  				MB	物質と記憶	合田正人　松本力 訳	ちくま学芸文庫
  Rire	笑い	林 達夫 訳	岩波文庫	EC	創造的進化	真方敬道 訳	岩波文庫
  ES	精神のエネルギー	宇波 彰 訳	レグルス文庫		（『持続と同時性』の翻訳は省略）
  MR	道徳と宗教の二源泉	平山高次 訳	岩波文庫	PM	思想と動くもの	河野与一 訳	岩波文庫